ありがとう


ありがとうと1万回言うと、運が開ける
本で読んだり、人生相談のコラムで読んだり、何度かこの言葉に出会った。
朝起きたら、まず何でもいいから ありがとうと言いましょう・・

そもそも私には謙虚さが足りない、これを読んだときに、ピンと来なかったわけだ。
そんなことで人生変われば、苦労しないよね。と思っていた。
それでも、何度目かにこの言葉に出会ったとき、何でもいいからつぶやけばいいと書いてあったので、
それならやってみようかと、
朝、駅まで歩く間、ありがとう、ありがとう、と深い意味もなくつぶやきながら歩いていた。
そのうちに、遠く離れて顔は見えないが、お母さんいつもありがとう、や
お父さんありがとう、たまには、夫にもいつもありがとう、とつぶやくようになった。
勿論、本人には聞こえていない。
月が変わると、無事に新しい月を迎えられました、ありがとうございます。
雨がやみました、ありがとうございます。
待っていた連絡がありました、ありがとうございます。
だんだん、癖のようになってありがとうの対象も、口にするようになった。

不思議なもので、1〜2ヶ月もすると周りが変わってきた。生活環境が動いた。
言霊っているんだな。
ぶつぶつと、ありがとうをつぶやいたことが原因かどうか、それは今もわからないが、
毎日の生活が、徐々に楽しくなった。
初めにありがとうとブツブツ言い始めたころは、
おそらく日々の生活の数年先に対し、不安がいっぱいだという意識が強かった。
はっきりとは見えない不安があったが、時間に追われ、予定をこなすことに終始していた。
だから何か新しいことに挑戦するような、大きいことはできないから、
地味なつぶやきを始めたと思う。

少し目先が見えるようになると、感謝もできるようになる。
何事も人のせいにはしなくなる。
今も悩みはあるが、少しずつ動いていれば、よい機運に乗れる時が来るのではないかと思う。
今できることを1つ1つしようと、思う。

感謝の気持ちが大切、だとか、ありがとうの気持ちを伝えましょうとか、
わかっているようで、本当に自覚するのに、半世紀?かかってしまった。
自分の稚拙さをよそに、
娘が25歳になり、
お母さん生んでくれてありがとう、今とても幸せです。と手紙をくれた。
彼女はなんて早く、感謝の気持ちを悟ったのだろう!

老いては子に従え、を実感する日が訪れた。




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